選抜美少女写真集
の誕生秘話 その1


「オーディションを振り返って」≪後編≫



【質問】
審査において、すでにTVや雑誌に出演して有名になっている子ばかりを優遇したということは?

【柳沢】
そんなことはありません。いくら知名度の高い子でも平気で落としていますから…。 だって僕が写真集の総監督なのです。もしソロ写真集だったら、女の子の知名度にすがりつきたい気持ちもあるかもしれませんが…。

【質問】
では、あくまでも平等に審査したということですね。

【柳沢】
はい。極力、先入観を排して、自分の目で選びました。

【質問】
柳沢さんは、いい意味で「芯」がありますね。悪く言えば頑固ですけど…(笑)。今度の写真集も、なかなかユニークな作品のようですね。ところで題名は?

【柳沢】
残念ですが、現段階では、まだ題名は申し上げられません。

【質問】
えっ、なぜですか?

【柳沢】
まだ注文していただかなくて結構だからです。

【質問】
……(大笑い)

【柳沢】
写真集は、どうしても買いたいという皆さんにだけ買っていただけばいいんです。 発売日に書店に行き、実際に表紙をご覧になって、納得していただける人だけ買ってくれればいいんです。 煽り立てて売りつけるというのは僕の趣味じゃありません。どれだけ売れるかという部数そのものも、たいして気にしません。

【質問】
仕事に対するこだわりは、相変わらずですね(笑)。

【柳沢】
そうですか…。

【質問】
でも一度は、ぜひ写真集を見てみたいと思います。

【柳沢】
いずれにしろ僕がファインダーを通して10人の女の子と火花を散らした記録ですからね。これは壮絶な闘いでしたよ。

【質問】
えっ、闘いですか?(笑)

【柳沢】
そう、闘いです。いくら10代の女の子だといってもナメちゃいけない。彼女たちは、ものすごくエネルギッシュですからね。

【質問】
じゃあ、オーディションは、闘う相手を探す場だったんですか?(笑)

【柳沢】
そうかもしれません(笑)。眼光が強くて美しい子ばかり当選しましたから…。

【質問】
今度の選抜美少女写真集の全体像が、まったく見えません。

【柳沢】
そりゃ、そうでしょ。だって僕自身、巷の美少女写真集やアイドル写真集なんて、まったく見ないもの…。 そもそも興味ないんです。だから今度の選抜だって、それらを基準にすると、およそ型破りのものになると思いますよ。

【質問】
でも柳沢さんにとって読者は神様なんでしょ。

【柳沢】
そう、喜んで買ってくれる人は、みんな神様です。でも僕は、いちいち支持率を気にして行動してるんじゃないんです(笑)。

【質問】
柳沢さん、やっぱり変わっていませんね、あの頃と。

【柳沢】
変わりませんよ。人間、コロコロ変わる方が、よっぽどおかしい。

【質問】
今でもガンコ親父のような人がいることを知って、うれしくなりました。

【柳沢】
アハハハハ…。

【質問】
とにかく元気のいい美少女が10人勢ぞろいする写真集ということですね。

【柳沢】
そうです。表紙を見て「欲しい!」と思ったら、買ってもらえばいい。迷ったら買わなきゃいい。写真集なんて、しょせん一期一会(いちごいちえ)ですから…。

【質問】
よーく、わかりました。今から注目したいと思います。

(パート2に続きます)

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