■ STORY ■

花の精
(ひまわり娘)


ひまわり畑にレンズを向けると、なぜか人の気配がした。ファインダーの隅々まで覗くと、いつのまにか女の子がまぎれこんでいた。 隠れんぼの次は昆虫採集、スイカをかじったあとは歌うように詩の朗読をしてくれたよね。 太陽が西に傾くころ、ふっと悲しそうな表情をしたキミを見逃さなかった。いつか、また会いたい。

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