■ STORY ■

駆け落ちごっこ
(甘い誘惑)


よく食べる、よく喋る、よく笑う…。わけあって駆け落ちしたキミは、いつも天真爛漫だった。電車を乗り継ぎながら、どんどん親のもとを離れても、生来の明るさを失わなかった。 突然、キミは「海を見たい」と言いだした。「うみ」「うみ」と駄々をこねる。まるで、ききわけのない小学生みたい。でも水着姿を見た瞬間、とても驚いた。幼いふりをして、もはや大人だった。

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